
食品ロス対策は、持続可能な生産と消費を目指すSDGsゴール12と関係します。大切なのは、食品を捨てた後の処理だけでなく、買い過ぎを避け、使い切り、食べ切ることで、まず廃棄物の発生を抑えることです。
この記事では、SDGs 12 食品ロスの関係を、食品ロスの定義、ターゲットを確認する際のポイント、家庭での発生抑制の行動に分けて整理します。
ゴール12の位置づけ
外務省・消費者庁の資料では、食品ロス削減や廃棄物の発生抑制は、持続可能な生産・消費に関するゴール12と関連付けられています。
食品ロスを考えるときは、食品を廃棄物として処理する段階だけを見るのではなく、食べられる食品を捨てないようにする段階から捉えることが重要です。これは、食品を必要な量だけ購入し、家庭で使い切り、食べ切るという行動につながります。
| 用語 | この記事での整理 |
|---|---|
| ゴール12 | 持続可能な生産・消費に関するSDGsのゴール |
| 食品ロス | 本来食べられるのに捨てられる食品 |
| 発生抑制 | 廃棄物になる前に、買い過ぎや食べ残しなどを避ける考え方 |
食品ロスとターゲット12.3
消費者庁の令和5年度推計資料では、食品ロスは「本来食べられるのに捨てられる食品」と整理されています。これは、食品廃棄物等の全体と同じ意味ではありません。
そのため、食品ロスについて考える際は、捨てられたもの全体を一括りにするのではなく、その中に本来食べられた食品が含まれているかを確認する必要があります。
ターゲット12.3との関係を確認する場合は、ターゲット番号と原文を現行の一次資料で照合することが必要です。本記事では原文を引用せず、外務省・消費者庁資料が示す、食品ロス削減とゴール12の関連付けに基づいて説明しています。
食品ロスは、調理くずなどの不可食部を含む生ごみ全体と同義ではありません。まず「食べられたかどうか」という定義の境界を確認することが出発点です。
廃棄物発生抑制とターゲット12.5
食品ロス対策では、廃棄後の処理より先に、廃棄物そのものを出さないための発生抑制を考えます。
環境省の令和元年度マニュアルでは、自治体施策事例に関する食品ロス対策として、買い過ぎを避けること、使い切ること、食べ切ることが重視されています。
この3つは、それぞれ別の場面に対応します。
- 買い過ぎを避ける:家庭にある食品を確認し、必要な量を考える。
- 使い切る:購入した食品を残さず利用する。
- 食べ切る:調理した食事を食べ残さないようにする。
ターゲット12.5についても、具体的な番号・原文は現行の一次資料で確認したうえで扱う必要があります。食品ロスとの関係では、上記のように廃棄物の発生を手前で抑える行動が判断材料になります。
家庭でできる発生抑制
家庭で食品ロスを減らす行動は、ゴール12が目指す持続可能な生産・消費との関係で考えられます。まずは、環境省の令和元年度マニュアルで重視されている行動を、日々の流れに当てはめます。
- 購入前に食品を確認する
家にある食品を確認し、買い過ぎを避けます。 - 使う順番を考える
購入済みの食品を使い切ることを意識します。 - 調理した分を食べ切る
食べられる食品を残さず食べる行動につなげます。
この順序で考えると、「捨てる量を減らす」より前に、「捨てる食品を出さない」行動を選びやすくなります。
商品購入だけに狭めない考え方
食品ロスは、本来食べられるのに捨てられる食品を指します。そのため、対策を特定の商品の購入だけに限定するのではなく、食品を購入してから食べ切るまでの全体を見直すことが必要です。
例えば、購入時には必要な量を考え、家庭では食品を使い切り、食事では食べ切るというように、複数の場面で発生抑制を行えます。
食品ロスを生ごみ全体と混同しないことも重要です。食べられる食品が捨てられていないかを確かめることで、食品ロスという課題に合った行動を選べます。
よくある質問
食品ロスと生ごみは同じですか?
同じではありません。食品ロスは、消費者庁の令和5年度推計資料で「本来食べられるのに捨てられる食品」とされる概念です。例えば、調理くずのような不可食部まで含む生ごみ全体を、そのまま食品ロスとはいえません。
最新の食品ロス量は毎年変わりますか?
数値や制度を確認する際は、資料の年度、対象、定義を示して読むことが必要です。本記事では食品ロス量の数値は扱っていません。最新の状況を確認する場合は、消費者庁などが公表する最新資料で、対象年度と定義を確認してください。
家庭で最初に取り組むべきことは何ですか?
発生抑制を優先し、まず家にある食品を確認して買い過ぎを避けることから始めます。そのうえで、購入した食品を使い切ることを意識します。
まとめ
食品ロス削減と廃棄物の発生抑制は、持続可能な生産・消費に関するSDGsゴール12と関連します。食品ロスは、本来食べられるのに捨てられる食品であり、生ごみ全体と同じではありません。家庭では、買い過ぎを避け、使い切り、食べ切るという順で、発生抑制に取り組むことが基本になります。

