
食品ロス対策では、捨てた後の処理よりも、買い過ぎを避け、使い切り、食べ切る発生抑制を先に考えることが基本です。この記事では、食品ロス 家庭でできることとして、購入前・保存・調理・食事の段階ごとに行動を整理します。
最初に発生抑制を考える理由
環境省の令和元年度マニュアルでは、食べられる食品を捨てないための取組として、買い過ぎの防止、使い切り、食べ切りなどの発生抑制が先に位置付けられています。
家庭での対策は、食品が余ってから考えるのではなく、購入前から食事までの流れで見直すことがポイントです。まずは「必要な量だけ買う」「家にある食品を使う」「作った料理を食べ切る」という順に考えます。
| 段階 | 発生抑制につながる行動 |
|---|---|
| 購入前 | 在庫を確認し、必要な量を決める |
| 保存中 | 保存している食品を把握し、使う食品を見つける |
| 調理時 | 使い切る量を調理し、調理くずを見直す |
| 食事後 | 食べ切りを意識し、食べられる食品を残さない |
買う前にできること
買い物の前には、冷蔵庫や保管場所にある食品を確認します。在庫を見てから必要な食品と量を決めることで、買い過ぎを避ける行動につながります。
環境省の令和元年度マニュアルに掲載された横浜市の事例では、横浜市が実施主体となり、「冷蔵庫10・30運動」として月2回の冷蔵庫チェックを啓発しています。買い物の予定と在庫確認を分けずに行うための、家庭内の確認機会として参考になる取組です。
- 買い物の前に、冷蔵庫や保管場所を確認する
- すでにある食品を使う予定を考えてから、必要な量を買う
- 在庫にある食品を見つけてから、購入する食品を決める
内部リンク候補:ART-BW-003|冷蔵庫10・30運動とは?家庭でできる在庫確認
保存中にできること
保存中は、食品をしまい込んだままにせず、あることを把握して使うことが重要です。環境省の令和元年度マニュアルでは、適切な保存と使い切りが、食品ロスを減らす具体的な行動として示されています。
保存の段階では、食品を確認する機会をつくり、見つけた食品を調理に使う流れをつくります。横浜市の冷蔵庫10・30運動も、冷蔵庫の中身を定期的に確認する取組です。
また、同マニュアルに掲載された越谷市のエコ・クッキング教室では、越谷市が実施主体となった教室において、班ごとの調理くず量に約3倍の差が確認されました。この事例は、食品をどのように扱うかによって、調理時に出るくずの量が異なり得ることを示すものです。
調理時にできること
調理時は、家にある食品を使い切れるように考え、食べ切れる量を調理します。環境省の令和元年度マニュアルでは、買い過ぎ防止、使い切り、食べ切り、適切な保存が、自治体施策と接続する具体的な行動として示されています。
- 保存している食品を確認してから、使う食材を決める
- 使い切れる量を調理する
- 食べ切れる量を盛り付ける
- 調理くずがどの程度出たかを確認する
越谷市のエコ・クッキング教室の事例では、班によって調理くず量に約3倍の差がありました。家庭でも、調理くずを捨てる前に量を見て、使い方を振り返ることが、次の調理での工夫につながります。
内部リンク候補:ART-BW-004|切り方で調理くずは変わる?エコ・クッキング事例
食事後にできること
食事後の段階では、食べられる食品を残さないために、食べ切りを意識します。発生抑制は、買い過ぎを防ぐことだけではなく、購入した食品や調理した料理を食べ切ることまで含めて考える行動です。
食べ切れなかった食品がある場合は、次の食事で使う食品として把握しておくことで、保存中に見落としにくくなります。購入前の在庫確認へつなげることで、家庭内の食品の流れを確認できます。
続けるための習慣化
食品ロス対策を続けるには、特別な作業としてではなく、確認する日を決めて生活の流れに組み込む方法があります。
環境省の令和元年度マニュアルに掲載された横浜市の冷蔵庫10・30運動では、月2回の冷蔵庫チェックが啓発されています。家庭でも、定期的に在庫を見る機会を設けることで、食品を見つけて使う行動につなげられます。
- 定期的に冷蔵庫や保管場所を確認する
- 見つけた食品を次の食事で使う予定に入れる
- 買い物前に、必要な量を改めて確認する
よくある質問
食品ロスと生ごみは同じですか?
同じものとしては扱いません。この記事で扱う食品ロスは、環境省の令和元年度マニュアルが示す「食べられる食品を捨てない」ための発生抑制に関わるものです。例えば、食べられる食品を捨てることは、買い過ぎ防止や使い切り、食べ切りによって減らす対象になります。
最新の食品ロス量は毎年変わりますか?
数値や制度は更新され得るため、確認する際は資料の年度を確認することが必要です。本記事で参照した行動例は環境省の令和元年度マニュアルによるものです。食品ロス量の最新の公表値を確認したい場合は、環境省の最新公表資料を確認してください。
家庭で最初に取り組むべきことは何ですか?
まずは発生抑制を優先し、買い物前の在庫確認と、購入した食品の使い切りから始めます。食べ切れる量を調理することも、家庭で取り組める基本行動です。
まとめ
家庭で食品ロスを減らすには、捨てた後ではなく、食品を捨てない流れをつくることが先になります。買い物前に在庫を確認し、必要な量を購入し、適切に保存して使い切り、食事では食べ切ることを順に実践しましょう。
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